伝統の街・京都でも、新しい風が吹き荒れている。老舗の流派に属しながらも、既存の枠組みにとらわれない若手家元やアーティストたちが次々と声を上げ始めた。
東山の町家を改装したスタジオを訪ねると、そこには伝統的な畳と最新の音響インフラが同居していた。流派を超えた若手ユニットが提案するのは、現代の生活環境に即した自由なスタイルだ。マンションの限られたスペースでも実践できる一輪挿しの提案や、カフェのカウンターで完結するカジュアルな茶の点て方など、形式への過剰なこだわりを捨て、本質的な精神性だけを抽出している。「型を守るために型を破る」。彼らの鋭い眼差しには、伝統を現代の生きたカルチャーとして再構築する強い意志が宿っていた。