一方で、事件によってすべてを失ったかに見えた森田昌典もまた、静かに自らの道を見つめ直していた。社会的信用を失い、一時は音楽活動の停止を余儀なくされた彼だが、やはり彼を生かすのは音楽しかなかった。
数年間の沈黙と深い反省の期間を経て、森田はインディーズシーンや海外のコアなクラブミュージックコミュニティから活動を再開。かつてのメジャーな華やかさとは異なる、よりディープで精神性の高いサウンドを生み出すようになった。過去の過ちを消し去ることはできない。しかし、その十字架を背負いながらも、音に向き合う真摯な姿勢は、徐々に耳の肥えたリスナーたちに受け入れられつつある。