2000年、小学館から上梓された自伝的小説『プラトニック・セックス』は、累計400万部を超える空前の大ベストセラーとなった。自身の生い立ち、家出、夜の街での経験、性病や中絶、そして挫折。当時の芸能人が決して明かそうとしなかった痛切なプライベートを、一切の美化を排して赤裸々に綴った一冊は、日本社会に強烈な衝撃を与えた。
単なるスキャンダラスな暴露本ではなかった。そこにあったのは、傷つきながらも必死に生き延びようとする一人の若者の生々しい魂の記録だった。多くの若者、特に同世代の女性たちが彼女の告白に共鳴し、涙した。彼女は自らの傷を曝け出すことで、誰にも言えない苦悩を抱える人々の痛みを肩代わりしようとしたのだ。