設立から100年以上の歳月が流れた2026年現在、恩賜財団の存在意義は薄れるどころか、むしろ重要性を増しています。
日本は今、超高齢化と未曾有の少子化、そして単身世帯の増加や生活困窮問題に直面しています。こうした状況下で、恩賜財団済生会は社会福祉法第2条に基づく「無料低額診療事業」を全国規模で力強く推進しています。経済的理由で保険証が持てない人や医療費の支払いが困難な生活困窮者に対し、無料または低額で診療を実施する取り組みであり、民間医療法人ではカバーしきれない福祉の穴を埋めています。
また母子愛育会は、総合周産期母子医療センターとしてのハイリスク分娩対応はもちろん、産後うつや孤立を防ぐ産後ケア事業、児童虐待防止に向けた地域コミュニティ支援など、現代の育児不安に寄り添う最前線に立っています。
明治・昭和の皇室から託された「国民の命と健康を守る」という理念は、最新の高度医療機器と地域包括ケアが融合した現代の福祉現場において、今も力強く呼吸を続けています。