大川下流に位置する独立行政法人造幣局の「桜の通り抜け」は、全国から花見客が押し寄せる春の風物詩だ。近年は事前予約制が定着したことで周辺の歩行者動線も整理され、隣接する公園エリアとの回遊性が一段と向上している。
この一体感あふれる景観の背景には、官民協働で進められてきた「水都大阪再生プロジェクト」の存在がある。かつて産業排水や護岸工事で遠ざかっていた水辺を市民に開放し、テラスや遊歩道を美しく再整備した。歴史ある造幣局の重厚な建築群と、水辺に咲き乱れる桜のコントラストは、新旧の大阪が美しく融合した奇跡的なランドスケープを生み出している。