数々のメディアミックスの中でも、強烈な異彩を放つのが過去の伝説的映像作品だ。オール海外ロケを敢行した『ゴルゴ13 (1973年実写映画)』では、高倉健がイランの広大な砂漠を舞台にデューク東郷を熱演。現地の軍用ヘリや実銃を投入した危険なスタントは、昭和の映画界ならではの凄まじい熱量を今に伝えている。
一方で、巨匠・出﨑統がメガホンを取った『劇場版 ゴルゴ13 (1983年アニメ映画)』は、当時として世界初となるCG技術の導入と実験的な陰影演出によって、アニメ史に刻まれるカルトクラシックとなった。冷徹な殺し屋の内面を視覚的な狂気へと昇華させたこの映像美は、海外のクリエイターたちにも多大な影響を与えている。