しかし、この「高信頼」という光の裏には濃い影も存在する。近年急増しているのが、090番号をピンポイントで狙う悪質な犯罪行為だ。
警察庁の防犯アナリストによると、詐欺グループは不正に入手した名義や偽造身分証を使い、他人の090番号を勝手に別のSIMカードに発行し直す「SIMスワップ」の手口を巧妙化させている。信用度の高い090番号を手に入れれば、金融機関のワンタイムパスワード(SMS認証)を突破しやすく、フィッシング詐欺や闇バイトの連絡用回線として足がつきにくい状態で悪用できるからだ。「090」というブランド価値が高まったからこそ、所有者は二段階認証の設定やキャリアのパスワード管理をこれまで以上に厳重にする必要がある。