阿部監督の家族構成は、父・東司氏、母・真由美さん、本人(慎之助監督)、そして妹の4人家族です。厳格な野球指導を行う父の横で、家庭内を常に明るい笑顔と無償の愛情で包み込んでいたのが母の真由美さんでした。
プロ野球選手として歴代捕手屈指の頑強な体躯を誇った阿部監督ですが、その血肉を作ったのは母の手料理です。少年時代から高校、大学時代に至るまで、真由美さんは毎日キロ単位の米を炊き、良質なタンパク質を中心とした特大の弁当を用意し続けました。ハードな練習で疲弊して帰宅した息子を一切の小言なしで迎え入れ、温かい食事と清潔なユニフォームを用意し続けた母の献身は、本人の自著や手記でも深い感謝とともに語られています。
妹の美帆さんもまた、兄の過酷な挑戦を陰から支えた大切な存在です。野球中心に回りがちだった阿部家の中で、兄を特別扱いすることなくごく普通の兄妹として接し、過度なプレッシャーから心を解放するオアシスのような役割を果たしていました。家族全員がそれぞれの持ち場で役割を果たし、慎之助という逸材を育み上げたのです。