父・中村雅俊の凛とした目元と、母・五十嵐淳子の圧倒的な透明感と愛らしさ。二人の面影は、中村里砂の骨格やパーツの配置に間違いなく受け継がれている。天性の素材の良さがあったからこそ、どのようなスタイルも自分のものとして消化することができた。
遺伝子の恩恵を受けつつも、彼女はそれに甘んじることはなかった。自らの強みと弱みを徹底的に分析し、カメラの前に立つ際の角度やライティングの効果まで計算し尽くしている。単なる「整った顔立ち」ではなく、「アートワークとしての顔」を構築した点こそが、彼女を他のモデルと一線を画す存在にしている。