1990年代初頭の日本は、バブルの熱気が残る空狂いの中で新しいカルチャーが怒涛のごとく産声を上げていた。その真っ只中で放映された本作は、単なる恋愛ドラマの枠組みを遥かに超えた社会現象となる。「僕は死にましぇん」というあまりにも有名なセリフとともにCHAGE and ASKAの主題歌が街中に響き渡っていたあの夏、日本中の誰もが月曜9時のテレビ画面に釘付けになった。
2026年の今、改めて作品を見返すと、当時のテレビ制作者たちが注ぎ込んだ熱量と過剰なまでのエネルギーに息をのむ。登場人物たちの生き様は不器用で、剥き出しで、どこまでも愚直だ。スマートなやり取りが主流となった現代の恋愛観とは対極にある、生々しいまでの感情のぶつかり合いがそこにはある。