ピー丸様。の本質的な凄みは、声と歌声だけでなく、自ら作画・脚本・声優の全工程を掌握するクリエイターシップにある。「ゆるふわ〜」をはじめとするショートアニメーション群は、愛らしいパステル調の作画とは裏腹に、人間の生々しいエゴや現代社会のシュールな不条理を鋭利に切り取る。
登場キャラクターのすべてを異なる声色で演じ分け、狂気的なテンポで展開するコント仕立ての構成力。YouTubeのアルゴリズムが変動しようと、彼女のアニメーションが常に高水準の再生回数を維持し続けるのは、時代のトレンドに媚びない独自の作家性が確立されているからに他ならない。