お相手となったのは、9歳年上のイタリアンシェフ・寺島速人だ。29歳の大人であり、自身の料理人としてのキャリアや将来の店舗独立を見据えていた彼にとっても、番組での立ち振る舞いは今後のビジネスを左右する重大な要素だった。
11歳という年の差があるからこそ、世間からの見え方には細心の注意を払う必要があった。大人として10代の彼女を守る立場にありながら、二人は「カメラの前では清純なステップを踏み、誰も見ていない場所で本当の距離を縮める」という暗黙の協定を結んだ。しかし、その「大人の保身と計算」こそが、結果として周囲の信頼を失わせ、決定的な破綻を招く要因となった。