都市部の住宅環境では、花粉や排気ガス、天候の影響を避けるために「お風呂場(浴室乾燥機)」や室内干しを選択する世帯が急増しています。しかし、ここにもカーディガン特有の落とし穴が存在します。
大手アパレルメーカーの品質管理担当者やクリーニング師の証言によると、「浴室乾燥機の熱風吹出口の直下にウール混のカーディガンを干し、高温と乾燥によって縮みや激しい歪みが発生した」というトラブル相談が後を絶ちません。
お風呂場干しを成功させるための絶対ルールは以下の3点です。
① 熱風直下を避けて「送風・換気モード」をメインにする
ウールやシルクなどのデリケート素材は40℃以上の温風に長時間晒されると繊維が収縮(フェルト化)します。最初の2時間は送風運転で水分を飛ばし、仕上げのみ短時間の低温乾燥に留めるのが安全です。
② 風の通り道を確保する「ハンガー2本干し(M字干し)」
浴室など通気性が限られる空間では、ハンガーを2本平行に並べ、1本目に身頃の肩、2本目に裾と袖を渡すように掛ける「M字干し」が極めて有効です。生地の間に大きな空気の層ができるため、乾燥時間を約40%短縮できます。
③ 換気扇の吸気口と空気の流れを計算する
水分は重力でカーディガンの下部に溜まります。浴室乾燥を行う際は、カーディガンの裾側に向けてサーキュレーターを併用することで、生乾き臭の原因菌(モラクセラ菌)の繁殖を防ぎ、繊維の重みによる伸び時間を最小限に抑えられます。