サロンでの経験を経て、フリーランスのヘアメイクアップアーティストとして独立を果たした彼は、やがて自らの城である「スタジオIKKO」を設立する。ここから、表舞台へと繋がる伝説的なキャリアが本格的に幕を開けた。
数々の女性誌の表紙、著名女優やトップモデルのメイクを手がけ、美容・コスメ業界においてその名は瞬く間に広がっていった。彼が提案するグラマラスで品格のあるメイクアップは、単なるトレンドの追従ではなく、その人の骨格と個性を最大限に引き出す芸術として評価された。
スタジオを率いるリーダーとしての厳しさと、現場で見せる細やかな気配り。美を創り出す側としての卓越した視点は、かつて「美青年」として周囲を魅了した彼自身が、美の構造を誰よりも客観的かつ情熱的に理解していたからに他ならない。