どれほど多忙を極めても、二人が決して手放さないのが東京・新宿の『ルミネtheよしもと』をはじめとする劇場の出番だ。生身の観客が放つ熱気と緊張感を肌で感じ、その日の空気に応じてネタのニュアンスを変えていく。その泥臭い現場作業を、二人は何よりも愛しているように見える。
「劇場のセンターマイクの前に立つ瞬間が、自分たちの原点でありリセットボタン」
そう語るかのように、板の上で見せる二人の表情はテレビカメラの前とはまた違う鋭さを帯びる。客席からの予想外の反応を拾い上げ、瞬時に笑いへと転化させる技術は、日々劇場の床を踏み鳴らし続けている者だけが到達できる境地だ。