数秒だけ鳴ってすぐに切れる電話や、出た瞬間に無言で切れる着信。かつては単なる誤送信や迷惑営業と思われていたこれらの行為だが、現在の裏社会では極めて重要な「データベース構築の手順」として機能している。
AIを搭載した自動ダイヤラーがランダムまたは漏洩名簿をもとに24時間体制で大量発信し、「何時何分に電話に出るか」「声の主は若い女性か高齢者か」「固定電話か携帯電話か」といった応答反応をミリ秒単位で記録している。応答してしまった番号は「稼働中の生きた回線」としてフラグが立てられ、闇名簿として高値で転売される。つまり、一度でも対応してしまうと、その後数カ月にわたって詐欺電話や闇バイトの強引な勧誘電話が殺到する悪循環に陥るのだ。