無限城編における童磨戦は、作品屈指の壮絶なドラマと因縁が交錯する戦いとなりました。その中心にいたのが、蟲柱・胡蝶しのぶです。
しのぶにとって童磨は、敬愛する姉・胡蝶カナエの命を奪った不倶戴天の仇でした。しのぶは自らの力だけでは上弦の弐を倒せないことを悟り、自らの体重に匹敵する「致死量の数百倍(約37kg)の藤の花の毒」を1年以上にわたって全身に摂取させ、自らを「猛毒の餌」とする恐るべき策略を練り上げます。
童磨は計算通りしのぶを殺害して体内に吸収しますが、この慢心こそが彼の命運を分けました。吸収からしばらく経った後、童磨の肉体は超高濃度の藤の花の毒によって内側からドロドロに溶け崩れ始めます。
弱体化した童磨の前に立ち塞がったのが、しのぶの継子である栗花落カナヲと、嘴平伊之助でした。伊之助にとって童磨は、かつて万世極楽教に逃げ込み、後に殺害された実の母親・琴葉(ことは)の仇でもありました。
母を侮辱された伊之助の猛烈な怒りと、カナヲが視力を犠牲にして放った「花の呼吸・終ノ型 彼岸朱眼(ひがんしゅがん)」の連撃により、童磨はついにその頸を切り落とされ、完全な敗北を喫することとなりました。