女子プロゴルフの春の風物詩として長年ファンを熱狂させてきたのが、富士フイルム・スタジオアリス女子オープンだ。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式戦として数々の名勝負を生んできた。特に記憶に新しいのは、圧倒的なアイアンショットの精度でギャラリーを魅了した稲見萌寧をはじめとする、トッププロたちによる激しい優勝争いである。
JLPGAツアーのトーナメント会場として選ばれ続ける理由は、高速グリーンの仕上がりとタフなコースセッティングにある。最終日18番ホールでのドラマチックなパット勝負は、テレビ画面越しにも緊張感が息づいていた。トップアスリートたちが削り削られながら削り出した1打の重みは、この地が本物のトーナメントコースであることの揺るぎない証明だ。