熱狂は日本国内にとどまらない。海外の映画批評家たちもまた、本作が提示した新たなスタイルのノワールに対して惜しみない賛辞を贈っている。従来の香港ノワールや韓国バイオレンス映画の脈絡を継承しつつも、日本独自の静謐さと心理的サスペンスを高度に融合させた映像美は「ネオ・アジアン・ノワール」の金字塔と称された。
欧米の大型配給会社による権利獲得合戦が勃発したというニュースは、日本映画界にとっても数年ぶりの快挙だ。配信プラットフォーム中心の時代において、世界中の映画ファンが「映画館で観るべき映画」として熱望する現象は、邦画の新たな国際展開の可能性を示している。