検索窓に「五鉄」と打ち込むユーザーの多くが、写真のギャップに驚かされます。片やどんぶりから溢れんばかりに盛られた鮮やかな魚介、片や黄金色に煮立つ軍鶏のすき焼き。この二面性こそが、五鉄の評判をより重層的で興味深いものにしています。
静岡県沼津市に拠点を置く海鮮丼 五鉄は、駿河湾の豊かな恵みを背景に誕生した魚河岸グルメの旗手です。朝獲れの鮮魚を独自の比率でブレンドし、仕上げに出汁を注いでかき込むスタイルがテレビ番組やSNSで幾度となく拡散され、全国の海鮮愛好家を惹きつけてやみません。
一方、埼玉県羽生市の東北自動車道・羽生パーキングエリア(上り線)「鬼平江戸処」に鎮座するのが軍鶏鍋 五鉄です。こちらは時代小説の金字塔『鬼平犯科帳』の主人公・長谷川平蔵や密偵たちが密談を交わす軍鶏鍋屋「本所二ツ目の五鉄」を忠実に再現した店舗です。創業1760年の老舗「玉ひで」が監修を務めており、単なるテーマパーク型レストランの枠を超えた本格的な江戸の味を提供しています。
名前は同じでありながら、追求する美食のベクトルが異なる両者。しかし共通しているのは、訪れた者に「ここでしか味わえない強烈な体験価値」を刻み込んでいる点です。