木村拓哉演じる新海元と、柴咲コウ演じる緒方歩実。この2人の関係性は、甘ったるい恋愛感情ではなく、反発し合いながらもプロとして互いを認め合う「同志」のような絆から育まれていきました。互いに素直になれず、ぶつかり合いながら距離を縮めていく2人のテンポの良い掛け合いは、脚本家・井上由美子による珠玉の台詞回しも相まって、視聴者を強く惹きつけました。
特に語り草となっているのが、第10話(最終回)のラストシーンにおける砂浜でのキスシーンです。怪我からの復帰フライトを見事に成功させ、訓練の合間に緒方のもとへと駆けつけた新海。南国の眩しい日差しの下、互いの感情が堰を切ったように交錯するあのロングカットは、リハーサルを最小限に抑え、2人の自然な感情の高まりを一発撮りに近い形で収めたものとして知られています。
現場スタッフの手記やインタビューによると、木村拓哉は柴咲コウの放つ独特の緊張感と嘘のない眼差しを絶賛し、柴咲自身も木村の圧倒的な牽引力に全幅の信頼を寄せていたと語られています。この完璧なケミストリーは、10年後のドラマ『安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜』(2013年)での再共演へと結びつく強固な信頼関係の礎となりました。