物語のクライマックスにおける海底鬼岩城のネタバレ結末は、シリーズ全作品を通じても類を見ない悲劇的カタルシスを観客に与えます。絶体絶命の危機を救ったのは、ひねくれ者だった水中バギーでした。
のび太やドラえもん、そしてエルまでもが捕らえられ、鬼角弾の発射が秒読み段階に入る中、しずかが流した悲痛な涙がバギーの自律回路を揺さぶります。自分を機械ではなく一人の人格として優しく扱ってくれたしずかを救うため、バギーはドラえもんのポケットから飛び出し、巨大なポセイドンの頭脳中枢へと猛スピードで特攻します。海底鬼岩城のバギーちゃんの最後は、自らのボディを粉々に四散させながら敵を道連れにする壮絶な特攻自爆でした。
爆煙が晴れた後、砕け散ったバギーの残骸を抱きしめて号泣するしずかと、奇跡的に生還したドラえもんたちの姿がありました。そして事件解決後、海底鬼岩城のエルのその後について気にかけるファンも多いはずです。エルはムー連邦最高評議会から地上人の誤解を解く証人となり、のび太たちを安全に地上へ送り届けます。別れ際、エルは陸上人と海底人が手を取り合える未来を確信し、涙を浮かべて感謝を告げました。
原作漫画や映画本編以降、エルが再登場する公式エピソードはありませんが、彼がムー連邦の次代のリーダーとして、地上世界との平和的共存の架け橋となったことは劇中の強い眼差しから明白に読み取れます。