音楽ファンや業界関係者の間で語り草となっているのが、作詞クレジットに記された「J&T」というアルファベット名義です。この謎めいたペンネームの由来は何だったのでしょうか。
取材関係者の証言によると、「J&T」は「Johnny's(ジャニーズ) & Tsune(常利)」の頭文字を組み合わせたユニット名義、あるいはプロデューサーとの共同制作体制を示すペンネームであったとされています。常利氏自身は当時、グループ「スリーピース」等でアコースティックやフォークロックを主戦場としていました。アイドルカルチャーの楽曲を手掛けるにあたり、固定観念にとらわれず純粋に楽曲自体のパワーで勝負したいという意図から、この変名が用いられたと伝えられています。
『A・RA・SHI』の歌詞に散りばめられたフレーズには、常利氏が若者たちに託した「泥臭くても前を向いて生きろ」というメッセージが溢れています。単なるアイドルソングの枠を超え、挫折や迷いを抱えながらも新時代を切り拓くエネルギーを表現したこの歌詞は、後に息子である菊池風磨自身がグループで幾多の苦境を乗り越えていく際の精神的指針ともなりました。風磨自身もコンサートや音楽番組で同曲を歌う際、特別な感慨を抱いていることを過去のインタビューで明かしています。