自身の目に乱視があるかどうかは、日常の中でも簡易的に判定できる。以下の乱視セルフチェック方法を片目ずつ実施することで、歪みの有無と方向性の傾向を把握することが可能だ。
【放射線チャートを用いたセルフチェック手順】
1. 片目を手で覆い、もう片方の目で約50cm〜1m離れた場所から、中心から360度放射状に伸びる均等な太さの線(時計盤のような図)を注視する。
2. 全ての線が均等な濃さと太さで見えるか、特定の方向(縦・横・斜め)の線だけが際立って太く、黒々として見えるかを確認する。
3. 反対の目でも同様に行う。
もし特定の線だけが濃く太く見える場合、その角度と直交する方向に乱視軸(屈折の歪み)が存在している可能性が極めて高い。両目で見た状態では脳の画像処理によって補正が働くため、必ず左右片目ずつチェックすることが正確な判定のポイントとなる。
眼科で発行される処方箋やコンタクトレンズのパッケージに記載されている乱視度数の見方と目安についても理解を深めておきたい。乱視の度数は「CYL(円柱度数)」と「AXIS(乱視軸度)」の2つの指標で表記される。
CYLは乱視の強さを示す数値であり、マイナス(-)の数値が大きくなるほど歪みが強いことを意味する。一般的に-0.75D以下は「軽度乱視」とみなされ、生活に支障がなければ眼鏡での完全矯正を行わない場合もある。-1.00D〜-2.00Dは「中等度乱視」に分類され、文字の判読や夜間視力に明確な影響が出るため適切な矯正が推奨される。-2.25Dを超えると「強度乱視」となり、専門的なレンズ選定や精密治療が必要となる。AXISは歪みの角度を0度〜180度で表し、直乱視では180度前後、倒乱視では90度前後の数値が示される。