番組を語る上で避けて通れないのが、稀代のモンスター・クロちゃんの存在だ。「モンスターハウス」や「モンスターラブ」といった一連の企画は、恋愛リアリティショーのパロディでありながら、それを遥かに凌駕する人間のドキュメンタリーへと昇華した。
嘘を平然と重ね、自己保身に走り、それでもどこか憎めない彼のキャラクターは、現代社会における「承認欲求の怪物」そのものだ。SNSで巻き起こる大バッシングと、それでも彼から目が離せないという視聴者のジレンマ。これこそが、番組が仕掛けた最大の罠であり、エンターテインメントとしての極致だったと言える。