当時、ファッション誌のトップモデルとして第一線を走っていた佐田真由美にとって、藤堂静役は自身の女優キャリアを決定づける運命的な出会いとなった。キャスティングの段階から「静の持つ圧倒的な華と気品を完璧に体現できるのは彼女しかいない」と製作陣の一致した推薦があったという。
撮影現場での彼女は、ドレスの捌き方やグラスの持ち手、視線の落とし方に至るまで入念なアプローチを重ねた。モデルとして長年培った魅せ方のテクニックに加え、内面に秘めた葛藤や情熱を繊細に解き放つ演技は、「原作からそのまま抜け出してきた」と視聴者や原作ファンを唸らせた。