都内の有名スタジオで第一線を張るトップアーティストたちへの独自取材を実施したところ、興味深い顧客データが浮かび上がってきた。現在、スタジオを訪れる新規顧客の約7割が「ワンポイントの繊細なデザイン」を希望しているという。人気の施術部位としては、手首の内側、耳の裏、鎖骨、足首など、「普段は服で隠せるが、動きに合わせてさりげなく見える位置」が上位を独占している。
「お客様が求めているのは、他人に誇示するための主張ではなく、自分だけの密かなお守り(アミュレット)としてのタトゥーです」と、ある人気彫師は明かす。オーダーで特に多いモチーフは、繊細な一輪の花、抽象的なウェーブライン、星座や天体、小さめの英字フレーズ。自分に馴染む理想のワンポイントを見つけるコツは、流行をそのまま模倣するのではなく、自分の肌の色合いや骨格、普段のファッションの系統とモチーフのスケール感をプロの視点からすり合わせることにあるという。