敷地内に足を踏み入れると、コンセプトの異なるふたつの宿泊棟が来訪者を迎える。ひとつは、かつての浴場や大広間の骨組みを活かし、約1万2000冊もの本が壁面を覆い尽くす松本本箱。まさに圧巻の一言に尽きるブックホテルとしての象徴的な空間であり、館内のどこにいても圧倒的な知の迷宮に身を置くことができる。
もうひとつの棟が、ファミリーや現代的な快適性を重視したHOTEL 小柳だ。洗練されたインテリアと開放的な客室からは浅間温泉の街並みや北アルプスの山容を一望でき、ゆったりとした時間が流れる。ふたつの棟はそれぞれ異なる個性を持ちながらも、根底には「豊かな滞在時間を届ける」という共通の美学が貫かれている。