ここ数年、日本の外食産業における羊肉の立ち位置は劇的な変化を遂げています。かつて羊肉といえば北海道の郷土料理であるジンギスカンや、一部のエスニック料理店に限られるイメージが強かったかもしれません。しかし現在では、フレンチやイタリアン、さらには洗練された羊肉専門の串焼き店やバルが街中に溢れています。
日本の羊肉文化の立役者として知られる羊肉の専門家・菊池一弘氏をはじめとする啓蒙活動家の尽力により、消費者の羊肉に対するイメージは「臭い肉」から「ヘルシーで味わい深いご馳走」へと完全にアップデートされました。また、国内外の畜産業を取り巻く環境の変化に伴い、高品質なチルド(冷蔵)肉の流通網が全国へ拡大したことも、この空前のブームを力強く後押ししています。