観光庁や日本旅行業協会が旗を振る観光業の活性化策に対しても、ネット住民の視線は冷徹だ。かつての全国旅行支援のように、国が大規模な予算を投じるキャンペーンが発表されるたび、便乗値上げを行う宿泊施設を特定するスレッドが乱立したことは記憶に新しい。
制度の抜け穴を突くような裏技や、割引適用後でも割高になるケースの検証など、一般の旅行者が損をしないための防衛策が瞬く間に共有される。公的な施策が提示する「お得感」を鵜呑みにせず、実際の支払総額と受けられるサービスの質を厳格に査定する姿勢が、旅行者のリテラシーを底上げしている側面は否めない。