近年、車中泊ブームの過熱に伴い、道の駅の足湯を巡るトラブルや誤解が表面化しています。ネット上の一部掲示板や動画投稿サイトでは、「足湯で入浴料を節約する裏ワザ」といった無責任な情報が流布されていますが、これは運営側にとって極めて深刻な問題を引き起こしています。
最も悪質な誤解は「夜間も足湯を使って体を拭く・髪を洗う」という行為です。前述の通り、ほぼ全施設で夜間は湯が抜かれており、施錠や立ち入り禁止チェーンが張られています。過去には、わずかに底に残った配管水を汲み出して身体を洗おうとした車中泊者が通報された事例や、水道の蛇口を勝手に占有してトラブルに発展したケースも報告されています。
また、昼間の利用であっても、以下のような重大なマナー違反・衛生リスクが現場で問題視されています。
・足を洗わずに泥や砂がついた靴下のまま入水する行為(足湯は「掛け湯」用の桶や洗い場が備え付けられている場合、必ず泥を流してから入るのが基本鉄則)
・ペット(愛犬等)を同伴で湯船に浸ける行為(公衆衛生法および施設の利用規約で厳重に禁止されているケースが99%を占める)
・アルコール類を持ち込んでの宴会行為(血管拡張による急激な血圧低下や転倒事故の温床となるため禁止)
施設関係者への取材によると、「無料設備だからこそ、モラルの崩壊が続けば閉鎖を検討せざるを得ない」という苦渋の声が漏れ聞こえてきます。1人がルールを逸脱した結果、地域住民や善良なドライバー全体の憩いの場が失われてしまう危機に直面している現実は、すべての利用者が直視すべき事実です。