高度経済成長期から多くの観光客を受け入れてきた伊豆エリアだが、観光・ホスピタリティ産業を取り巻く環境は激動の時代を迎えている。その中にあって、株式会社熱川プリンスホテルが展開する緻密なサービス設計は、現代の温泉旅館・リゾートホテル業における一つの理想形を示している。
長年培われてきた温かなおもてなしの心根はそのままに、プライベート感を重視した客室改装や、滞在価値を高める多彩な湯処の拡充など、旅行者の多様なニーズを貪欲に吸収してきた。過剰すぎず、かといって決して不足のない洗練された接客距離感。この心地よいバランス感覚こそが、世代を超えてリピーターを生み出し続ける最大の原動力なのだろう。