騒動の最中、彼女の本業である「食」への取り組みに対しても無神経な批判が飛んだ。創作料理のレシピや盛り付けのスタイルまでもが、ゴシップの文脈で嘲笑の対象にされた時期がある。悪意ある編集と切り取り。専門家としてのプライドを粉々に打ち砕くには十分な攻撃だった。
それでも包丁を置くことはなかった。店を開き、食材と向き合い、自らの手で料理を仕込む。世間がどんなにゴシップで騒ごうとも、調理場の火は消さなかった。「食は人を良くすると書く」。彼女が口にし続けてきたその理念は、単なる綺麗事ではなく、泥沼のバッシングから自分自身を救い出すための命綱でもあったのだ。