没後年月が経過した現在、長門裕之の演技は驚くべきスピードで再評価の波に乗っている。その契機となっているのが、デジタルリマスター化とストリーミング配信の普及だ。
Amazon Prime VideoやU-NEXTといった主要プラットフォームで昭和の名作群が手軽に鑑賞できるようになり、往年のファンのみならず、20代や30代の映画ファンが長門の圧倒的な存在感に衝撃を受けている。過剰な演出やCGに頼らない、生身の肉体と声だけで空間を支配する演技の凄み。昭和の熱気を知らないデジタルネイティブ世代にとって、画面から突き刺さるような長門のリアリズムは、かえって新鮮で刺激的な映画体験として熱烈に受け止められている。