番組の代名詞ともいえるのが、成田国際空港や羽田空港、関西国際空港の国際線到着ロビーで行われるアポなしインタビューです。青いジャンパーを着たディレクター陣が、巨大なスーツケースを引く外国人に「Why did you come to Japan?(YOUは何しに日本へ?)」と声をかける光景は、日本のテレビカルチャーにおける象徴的なワンシーンとなりました。
しかし、画面越しに見る軽快なテンポの裏には、想像を絶する現場の泥臭さが隠されています。番組関係者の証言によると、取材班は1日あたり100組から200組以上の外国人に声をかけますが、取材に応じてくれるのはほんの数割。さらに、そこから「同行密着」を許可してくれるケースは全体のわずか2〜3%前後にとどまります。
早朝から深夜まで到着口に立ち続け、何時間も成果がゼロのまま立ち尽くすことも日常茶飯事です。言葉の壁だけでなく、長旅で疲労困憊した旅行者に対する丁寧なマナーや安全への配慮が不可欠であり、ディレクターの人間性や熱量が試される極限のフィールドワークとなっています。まさに成田空港密着取材のリアリティこそが、この番組のすべての原動力です。