命の幕引きを選ぶ権利:スイス安楽死の現場と知られざる法的真実

命の幕引きを選ぶ権利:スイス安楽死の現場と知られざる法的真実

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スイスが特異なのは、自国民だけでなく外国人に対しても門戸を開いている非営利団体が存在する点だ。その代表格が、人権弁護士ルートヴィヒ・ミネッリ(Ludwig Minelli)によって1998年に設立された「ディグニタス(Dignitas)」である。近年では、より迅速で柔軟な手続きを掲げる「ペガソス(Pegasos Swiss Association)」などの組織も国際的な注目を集めている。

これらの団体を利用してスイスへ渡航する人々を、一部のメディアは「自殺ツーリズム」と揶揄交じりに呼ぶ。しかし、現地を訪れる当事者たちにとって、それは何カ月にもわたる膨大なカルテの英訳作業、主治医の診断書取得、面談審査をくぐり抜けた末の、苦渋に満ちた最終決断だ。審査を通過して「グリーンライト(暫定承認)」を得た後も、現地の独立した医師と複数回の対面面談を行い、直前まで意思の再確認が繰り返される。死の直前、患者は「これを飲めば死に至る」という説明をカメラの前で受け、自らの手でグラスを傾ける。

鈴木 陽菜
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鈴木 陽菜

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