名前に同じ「グレート」を冠しながらも、ピレニーズとデーンは外見も性格のルーツも大きく異なります。両者の詳細なスペックと特徴を比較検証します。
グレートデーンの大きさと体重は、成犬時の体高がオスで約80〜90cm、メスで約72〜84cmに達し、体重は50kgから大型個体では80kg以上に及ぶケースもあります。後ろ足で立ち上がると成人男性の身長を軽々と超える規格外のサイズです。性格は見た目の威圧感とは裏腹に、非常に温厚で甘えん坊、飼い主に従順なことから「優しい巨人(Gentle Giant)」の異名を持ちます。ただし、心臓疾患や胃捻転のリスクが高く、グレートデーンの寿命は7〜10年と全犬種の中でも短命な傾向にあります。
一方、グレートピレニーズの特徴は、オスで体高70〜80cm、体重45〜60kg前後の堂々たる体格と、ダブルコートの分厚い被毛です。性格面では家族に対して非常に愛情深く献身的ですが、自立して羊を守ってきた歴史から、自分で状況を判断する頑固な一面を持ち合わせています。
一部で囁かれるグレートピレニーズの凶暴性という噂の背景には、この「防衛本能と警戒心の強さ」が関係しています。決して無差別に攻撃を仕掛ける凶暴な気質ではありませんが、見知らぬ人や他の犬が縄張りに侵入した際、適切な社会化がなされていないと過剰な防衛威嚇行動に出ることがあります。頼れる護衛犬としての本能を飼い主が正しくコントロールできるかどうかが決定的な分かれ道です。