梅田の巨大ターミナルからわずかに北へ外れた大阪市北区豊崎。オフィスビルと古い住宅が入り混じる穏やかな一角に、開店前からただならぬ気配を放つ路地がある。中津駅 (Osaka Metro)から徒歩数分、目立つ看板を掲げているわけでもないのに、吸い寄せられるように人が集まってくる。
もともとは東京・秋葉原周辺で創業し、圧倒的な支持を得ていた名店が突如として大阪へ拠点を移した当時の衝撃は、いまも古参ファンの記憶に新しい。大阪の地でゼロから再び信頼を築き上げ、瞬く間に押しも押されもせぬトップランナーへと登りつめた軌跡は、一杯の丼にかける純粋な情熱の賜物だ。