ポンスキーを巡る最大のトラブル要因であり、飼い主がもっともギャップを抱きやすいのが成犬時の体格差です。子犬期の姿だけを見て「トイプードルのように片手で抱き続けられる」と誤認したまま迎え入れ、生後半年を過ぎてから柴犬以上のサイズにまで急成長して途方に暮れるケースが後を絶ちません。
ポンスキーは血統種として何世代にもわたって固定化された純血種ではなく、交配世代(世代カテゴリー)によって発現する形質が大きく異なります。成犬時のサイズカテゴリーは、主として以下の3段階に分類されます。
- トイサイズ(約4〜7kg):ポメラニアンの遺伝形質が強く出たタイプ。都市部のマンションでも比較的管理しやすいが、発現率は低め。
- ミニチュアサイズ(約7〜11kg):もっとも一般的なポンスキーのボリュームゾーン。柴犬と同等か、ややがっしりとした肉付きになる。
- スタンダードサイズ(約11〜16kg以上):ハスキー側の遺伝が優勢となった個体。骨格・胸囲ともに立派な中型犬へと成長する。
生後2ヶ月の時点ではわずか1kg前後の小さな毛玉のようであっても、生後5〜6ヶ月の成長スパート期に入ると骨格が一気に伸長します。多くの個体は生後10ヶ月から1年で骨格が定まり、その後生後18ヶ月頃までに筋肉と被毛が充実して最終的な成犬体重へ着地します。特に父犬・母犬を直接掛け合わせた「F1世代(第1世代)」では遺伝の振れ幅が大きく、体重12kgを超える個体に育つ可能性を常に想定しておく必要があります。