風評被害の巻き添えとなった形である「ねむの木学園」についても、正確な歴史と現在の様子を知っておく必要があります。
ねむの木学園は、女優・歌手として一世を風靡した宮城まり子さん(本目眞理子氏)が、1968年に私財を投じて静岡県浜岡町(現・御前崎市)に日本で初めて設立した肢体不自由児養護施設です。その後、1979年には日本初の私立養護学校(現・特別支援学校)「ねむの木養護学校」を開校。1997年には拠点を静岡県掛川市上垂木へ移転し、「ねむの木村」として美術館や文学館、茶房などを備えた自然豊かな総合福祉コミュニティへと発展させました。
学園の子どもたちが描く素朴で豊かな絵画は「ねむの木の子どもたち原画展」として日本国内のみならず、ニューヨークやパリなど世界各国で絶賛され、福祉とアートの融合という先駆的なモデルを確立しました。創設者の宮城まり子さんは2026年3月に93歳で逝去されましたが、その崇高な教育方針である「やさしくね、やさしくね、やさしいことはつよいのよ」という精神は、2026年の現在も教職員や支援スタッフによって大切に受け継がれています。
ねむの木学園は、半世紀以上にわたり日本の障害児福祉のパイオニアとして真摯な活動を続けてきた社会福祉法人であり、ネット上の根拠のない芸能ゴシップの引き合いに出されるべき存在ではありません。