大野氏が代表を務める株式会社伝元への移籍は、華原朋美にとって完全なフリーランス状態からの起死回生を狙った一手だった。かつて長年所属した大手芸能事務所・プロダクション尾木を離れて以降、個人での活動に限界を感じていた彼女にとって、二人三脚で支えてくれるパートナーの存在は喉から手が出るほど欲しかったはずだ。
だが、身内によるマネジメントは時に致命的な綻びを生む。伝元に所属していた期間、ギャランティの未払いや契約内容の不透明さをめぐる金銭トラブルの噂が絶えなかった。大野氏の経営手法やクライアント対応に対する不信感が徐々に募り、最終的には信頼関係が完全に崩壊。
2026年末、華原は同社との専属契約を正式に解除し、再び独立の道を歩むことを決断した。公私混同が招いたマネジメントの破綻劇は、芸能界におけるタレントと個人マネージャーの力関係の危うさを浮き彫りにする典型例となった。