大人のてんかんはストレスが原因?発症の医学的真相と誘発リスクを解明についての疑問解決ガイドを徹底解説します。
「ストレスで倒れた」と救急搬送されるケースの中には、真のてんかん発作だけでなく、心因性発作や自律神経反射による失神などが混在しています。これらは治療アプローチが180度異なるため、客観的な識別が生命線となります。
特に近年、若年層から中高年まで職場の過重なストレスを契機に急増しているのが心因性非てんかん発作PNESの違いに関する相談です。PNESは、脳の異常な電気的興奮が全くないにもかかわらず、激しいけいれんや意識減損を引き起こす転換性障害(解離性障害)の一種です。
疾患・病態発症の主因とメカニズム脳波検査・医学所見主な症状の特徴・発作時間成人発症てんかん
(焦点性・全般性)脳血管障害、頭部外傷、脳腫瘍などの器質病変+誘発因子発作時・間欠期にてんかん性異常波(棘波・鋭波)を検出数10秒〜2分程度。全身硬直、一点凝視、口をもぐもぐ動かす自動症。発作後朦朧状態が続く。心因性非てんかん発作
(PNES)過度な心理的葛藤、トラウマ、極度の精神的ストレスの身体化発作中も脳波は正常背景律を維持(てんかん波なし)数分〜数十分以上と長い。目を固く閉じる、首を左右に激しく振る、骨盤を突き出す動作など。血管迷走神経性失神
(神経調節性失神)長時間の起立、痛み、強い恐怖で迷走神経が反射し血圧・心拍低下てんかん波なし(一時的な全般性脳血流低下による徐波化)眼前暗黒感、冷や汗、生あくびの直後に脱力・倒れる。横になると数十秒で意識回復。過換気症候群
(パニック発作伴発)急性不安や緊張により呼吸過多となり血中二酸化炭素濃度が低下てんかん波なし(過呼吸賦活による徐波は見られるが正常範囲)息苦しさ、動悸、手足や口周囲のしびれ、助産師の手(テタニー硬直)。意識は保たれる。
てんかん専門外来を受診する患者のうち、難治性てんかんと診断されていたケースの約15〜20%が実際にはPNESであったという研究報告もあります。抗てんかん薬を服用しても一向に発作が止まらない場合、長時間ビデオ脳波モニタリングによる再評価が強く推奨されます。