四条エリアの動線を語る上で外せないのが、京都市が推進してきた四条通歩道拡幅事業の現在地だ。かつて車線数を減らして歩道を広げたこの大改革は、歩行者の安全性向上をもたらした一方で、地上交通の混雑やバス停の配置変更など多くの議論を呼んできた。現在、松井孝治市長率いる京都市政下においても、中心部の回遊性向上と交通渋滞の緩和は最重要課題として位置づけられ、さらなる歩行空間の最適化が模索されている。
歩道が広がったことで地上散策の快適性は高まったが、依然としてバス待ちの長蛇の列や観光客の滞留ポイントが随所に発生している。そのため、移動そのものを急ぐ都市生活者の間では「地上を歩道拡幅区間で行くか、地下道を貫通するか」という選択が日常のルーティンになった。天候や時間帯に応じて地上と地下を巧みに使い分けるハイブリッドな移動感覚こそが、現在の四条をストレスなく闊歩するための必須スキルとなっている。