「アンティークの造形美は愛しているが、AM放送の縮小やFM補完放送への移行で普段聴く機会が減ってしまった」という声に応え、大きな広がりを見せているのがレトロラジオBluetooth化のカスタムです。当時のデザインとスピーカーの音響特性をそのまま生かしつつ、スマートフォンやタブレットから音楽配信サービスを高音質でワイヤレス再生するハイブリッドな楽しみ方です。
改造のアプローチには主に2種類の手法が存在します。
一つ目は、オリジナルの回路構成を維持したまま、背面のAUX(外部入力)端子やピックアップ端子に小型Bluetoothレシーバーを接続する「非破壊型カスタム」です。真空管アンプ特有の艶やかな音色をそのままワイヤレス音源に通すことができ、ヴィンテージ価値を損ないません。
二つ目は、内部の老朽化したアンプ基板を取り外し、現代の小型デジタルアンプとBluetooth受信基板をキャビネット内部に美しく組み込む「モダナイズカスタム」です。低消費電力で発熱も少なく、日常使いのスマートスピーカー感覚で昭和レトロなインテリアから上質なジャズやアコースティックサウンドを鳴らすことができます。