梅宮家といえば、辰夫さんが終の棲家として愛し、数々の絶品料理を生み出した神奈川県・真鶴町の自宅が有名です。相模湾を一望できる壮大なロケーションに建つこの邸宅は、辰夫さんのこだわりが細部まで詰め込まれた城のような場所でした。
しかし、辰夫さんの逝去後、残された家族の前には「不動産の維持管理」と「相続」という現実的な課題が立ちはだかりました。広大な敷地と建物を高齢のクラウディアさんが1人で守り続けることは物理的にも防犯面でも難しく、固定資産税や維持管理費用の負担も決して小さくありませんでした。
そこで長女のアンナさんが中心となり、徹底的な遺品整理と話し合いを重ねた結果、真鶴の自宅を手放す決断を下しました。辰夫さんが遺した膨大な調理器具やレシピ、貴重な調度品を一つひとつ仕分け、家族にとって本当に必要なものだけを手元に残す作業は、精神的にも肉体的にも過酷を極めたといいます。しかし、過去の思い出に縛られるのではなく、クラウディアさんの安心・安全な余生を最優先に考えたこの選択は、多くの専門家からも賢明な終活・実家じまいの好例として評価されています。