近年の高校野球における最大のトピックは、科学的なトレーニングと栄養管理の普及によるフィジカルの急激な底上げだ。かつての「根性論」は完全に過去のものとなり、バイオメカニクスに基づいた動作解析や、ウエイトトレーニングの適切な導入が当たり前の風景となった。
その結果、高校生離れした体格と柔軟性を兼ね備えたハイブリッドなアスリートが次々と誕生している。大谷翔平のような規格外のスケール感を持つ選手が生まれる土壌が、全国の強豪校に着実に育まれているのだ。関節の可動域を広げ、怪我を防ぎながら出力を最大化するアプローチは、投打両面で球児たちのポテンシャルを未曾有のレベルへと引き上げている。