「ご教示」と最も混同されやすい言葉が「ご教授(ごきょうじゅ)」です。漢字も音も非常に似ていますが、対象となる内容や期間、関係性において明確な線引きが存在します。
「ご教示」が短期的・一時的に具体的な事実や手順を尋ねるのに対し、「ご教授」は専門的な学問、技術、芸術、武道など、体系的な知識やスキルを時間をかけて長期間教わる際に用います。大学の教授や師匠、専門家から指導を受ける場面をイメージすると分かりやすいでしょう。
たとえば、「明日の会議室の場所」や「請求書の送付先」を尋ねる際に「ご教授ください」と書いてしまうと、大げさで不自然な印象を与えてしまいます。日常的な業務連絡やメールでの質問であれば、原則として「ご教示」を選ぶのが適切です。