彼女の代名詞とも言えるのが、幼少期から打ち込んできた剣道の腕前だ。名門・成田高校から茨城大学へと進み、全国の舞台で鎬を削った経歴を持つ。その段位は四段。生半可な修練で到達できる領域ではない。
剣道の真髄である「一眼二足三胆四力」や「残心」の精神は、カメラの前に立つ現在の仕事にも色濃く息づいている。相手の呼吸を読み、瞬時に間合いを詰める集中力。予期せぬアクシデントが起きた瞬間、動揺を表に出さず冷静沈着に対処する胆力は、まさに道場で鍛え抜かれたものだ。
「背筋を伸ばし、肚を据えて対象と向き合う」。インタビュー取材で見せる深い傾聴の姿勢には、竹刀を構えて対峙するときと同じ純度の高い誠実さが宿っている。