現在上映されている洋画ホラーの詳細まとめにおいて特筆すべきは、単なるびっくり演出(ジャンプスケア)を徹底的に削ぎ落とした「エレベーテッド・ホラー」の進化系が定着した点です。北米やヨーロッパで先行公開され、映画批評サイトRotten Tomatoesで批評家支持率90%以上を記録した話題作が、日本の劇場でも満を持して公開されています。
こうした海外発の心理ホラー・スリラー映画の上映中の評価を深掘りすると、観客の間で「考察合戦」が白熱している様子が窺えます。劇場の出口で耳にした20代の鑑賞者は、「怪物が急に出てくる怖さではなく、主人公の精神が崩壊していく過程を自分自身の体験として追体験させられる感覚で、上映後もしばらく息が浅くなった」と語っていました。
一方、低音域のサラウンド設計を限界まで突き詰めた作品では、耳では知覚できない「可聴下周波数(インフラサウンド)」に近い重低音を意図的に混入させる音響設計が採用されています。海外の製作陣が公式インタビューで明かしたところによると、「観客の身体に直接的な不安感と焦燥感を呼び起こす音響プログラミング」が施されており、これが鑑賞者の自律神経を刺激して「理由のわからない居心地の悪さ」を作り出しているのです。