バースの去就後、その伝説的な背番号を継承し、ファンの度肝を抜いたのがシシル・フィルダーだった。1989年に来日したフィルダーは、圧倒的なパワーと柔らかいリストワークで本塁打を量産。わずか1シーズンの在籍ながら38本塁打を叩き出し、甲子園のファンを熱狂の渦に巻き込んだ。
翌年にメジャーリーグへ復帰するやいなや、デトロイト・タイガースで2年連続の本塁打王を獲得した事実は、いかに彼が卓越したスラッガーであったかを物語っている。「44」を背負った男たちが魅せた放物線は、太平洋を渡ったアメリカ球界にも強烈なインパクトを残したのだ。